KatiaPaintで編んだスヌード2019

　つきのひみつきち、現在のラインナップのスタート地点に位置する思い入れの深い作品です。数年前から、ヨーロッパ発のロングピッチの大玉毛糸が日本でも流行し始めました。中でもこのスペイン生まれの陽気な糸に一目惚れし、何シーズンも試行錯誤を重ね、2年前ようやく納得のいくデザインを生み出すことができました。
　ロングピッチの段染め糸は、普通に編むと縞模様になります。それでも充分美しいのですが、このスヌードは文字通り縦横無尽に編み進めていく技法で、カンディンスキーの抽象画のような独特な模様を出すことができました。プロフェッショナルな編み手の先生方も、これはどうやって編んだのかわからないと言われる、不思議な編み地になっています。
　アクリルが80%配合されているため、チクチクせず、とにかく軽くて暖かいです。ふんわりとショールのように肩に羽織ってもいいですし、二重に首にクルクル巻いてネックウォーマーのように使ってもらっても大丈夫。おうちの中で家事をする時にも重宝しています。実用性にも優れた逸品です。一点一点それぞれにたくさんの色が使われていて合わせるのが難しいかな？と思われるかもしれませんが、不思議とどんなコーディネートとも相性がよく、とても使いやすい作品です。
　使用糸は、スペインはバルセロナに拠点を置くKatia社のPaintです。毎年数色の新作がリリースされ、その全ての色を購入してスヌードに仕上げています。色番は完売すると順次入手できなくなるため、つきのひみつきち でも各色２枚程度しかご提供できません。気に入ったお色はお早めに購入することをお勧めします。

ウール20%アクリル80%
サイズ：40×110cm (モデル身長158cm、160cm)
写真撮影：Outrigger Lab (小林剛)　モデル：Remi、零
衣装協力：渡邉羊野洋服店　撮影場所：ふらんす座